今週(2026年10月15日〜21日)のAIニュースは、ChatGPTの進化が目立つ1週間でした。
スライドを作成して共同編集できる機能が登場したり、Chromeで開いているタブをAIが読み取り、作業まで進められるようになったり。
これまでの「質問に答えてくれるAI」から、「実際の仕事を手伝ってくれるAI」へと、進化が進んでいる印象です。
Googleも、GeminiをiPhoneのスプレッドシートで使えるようにするなど、仕事に役立ちそうな更新を発表しました。
自分は普段、ClaudeのProプランとChatGPTの有料プランを仕事で使っています。ただ、今回紹介する新機能はまだ実際に試していません。
今回は公式情報を確認しながら、ひとり社長やネットショップ運営者にどんな影響がありそうか、4つのニュースを整理しました。
1. ChatGPTでスライド作成・共同編集ができる「ChatGPT Slides」
何が発表された?
OpenAIは10月16日、ChatGPTの中でプレゼンテーション資料を作成・共同編集できる「ChatGPT Slides」を発表しました。
この機能では、次のようなことができます。
- ChatGPTとの会話やファイルからスライドを作成
- 既存の資料を参考にデザインを調整
- 文章、画像、図形、グラフを編集
- チームメンバーと同時に編集・コメント
- ChatGPTからそのままプレゼンテーション
- PowerPoint、PDF、Googleスライド形式で書き出し(Web版)
これまでと何が違う?
ChatGPTには以前から資料作成を支援する機能があり、PowerPointで利用できる連携機能も提供されています。
今回のChatGPT Slidesで注目したいのは、ChatGPT内の共有スペース「Space」で、資料の作成から共同編集まで進められることです。
資料を作って終わりではなく、修正や意見交換までできるのが特徴です。
仕事でどう使えそう?
例えば、ひとりで会社を経営していると、こんな資料が必要になることがあります。
- 取引先への新商品提案書
- 展示会用の商品紹介資料
- 毎月の売上報告
- セールや販促企画のプレゼン資料
個人的には、商品提案書の作成に使えそうだと感じました。
商品情報や写真を渡して、まずAIに資料を組み立ててもらう。そこから自分で内容を確認して仕上げる。
これなら資料作成の負担を減らせそうです。
誰が使える?
2026年10月16日時点の公式発表では、Spaceを利用できる対象のPro・Business・Enterpriseユーザー向けに順次提供されています。
PlusプランはChatGPT Slidesの対象に含まれていません。
ただし、別機能の「ChatGPT for PowerPoint」はPlusでも利用対象となっています。
資料作成のためだけに、すぐ上位プランへ変更する必要はなさそうです。
公式情報:ChatGPTリリースノート
2. ChatGPTのChrome拡張が進化|開いているタブをAIが操作できる
何が発表された?
今回、個人的に一番気になったニュースです。
OpenAIは10月15日、Chrome向けのChatGPT拡張機能の新しい機能を発表しました。
大きなポイントは、ChatGPTがブラウザのタブを読み取るだけでなく、操作もできるようになったことです。
主な機能は次のとおりです。
- 複数のタブにある情報をまとめて比較
- 開いているページを要約
- フォームへの入力
- メッセージの送信
- ファイルのダウンロード
- タブの整理やグループ化
情報を集めるときはChat、実際の操作を進めるときはWorkという使い分けができます。
これまでと何が違う?
今までは、ブラウザで調べた情報をChatGPTにコピーして貼り付けたり、URLを渡して分析してもらったりすることが中心でした。
今回の更新では、ChatGPTがブラウザで開いているタブの情報を使い、そのまま作業を進められます。
いわゆる「AIエージェント」が、自分の普段使っているブラウザでも仕事を手伝ってくれるようになるイメージです。
ネットショップ運営ではどう使えそう?
例えば、楽天市場やAmazonで商品を販売している場合です。
競合商品をいくつかのタブで開いておき、
「この商品の価格、送料、内容量、特徴を比較表にしてください」
と依頼する使い方が考えられます。
ほかにも、仕入れ先の比較や、商品情報の整理などに使えそうです。
今まで手作業でページを行き来していた作業が減るかもしれません。
便利だけど、注意したいこともある

一方、仕事で使うなら安全面は気になります。
ChatGPTの公式ドキュメントでは、Webサイトを操作するとき、基本的にサイト単位でアクセス許可を求める仕組みが説明されています。
許可したサイトを管理したり、アクセスを禁止したりする設定もあります。
ただし、サイトへのアクセス許可と、個々の送信・変更操作に対する確認は別の話です。
ネットショップの管理画面では、商品価格の変更、在庫数の更新、お客様へのメッセージ送信など、間違えると影響が大きい操作もあります。
自分なら、最初は競合調査や商品情報の比較など、「読む・調べる・まとめる」作業から使うと思います。
注文処理や顧客対応など、間違いが許されない操作は慎重に判断したいところです。
誰が使える?
Chrome拡張機能は広く提供されていますが、Workによる操作機能の利用可否は、契約プランや提供状況、利用環境によって異なる可能性があります。
Chrome拡張を入れるだけで、すべての機能を使えるとは限りません。
また、日本語での利用や設定画面についても、実際の環境で確認する必要があります。
公式情報:ChatGPT Chrome拡張
公式ガイド:ブラウザ拡張機能の使い方
3. GeminiがiPhoneのGoogleスプレッドシートに対応
何が発表された?
Googleは10月19日、iPhoneやiPadのGoogleスプレッドシートアプリでGeminiが使えるようになると発表しました。
10月15日から順次提供が始まっています。
対応する環境では、スプレッドシートを開いてGeminiのアイコンをタップすることで、AIに質問できます。
例えば、
「この売上表を要約してください」
「先月と比べて変化が大きい項目を教えてください」
「このデータからグラフを作ってください」
といった使い方ができます。
仕事でどう使えそう?
個人的に便利そうだと思うのは、外出先での売上確認です。
ネットショップを運営していると、売上や在庫、仕入れ情報など、いろいろな数字を確認する機会があります。
パソコンならまだしも、スマホで大きな表を確認するのは大変です。
そんなとき、表を開いてAIに質問するだけで傾向が分かるなら便利そうです。
ただ、AIによる分析結果が必ず正しいとは限りません。重要な数字は元データとの照合が必要です。
Geminiで作ったアプリをGoogleサイトに公開できる機能も
Googleは同じ10月19日に、Geminiアプリで作ったインタラクティブなアプリをGoogleサイトへ書き出す機能も発表しました。
例えば、簡単な計算ツールをGeminiで作り、Googleサイト上で使える形にすることができます。
書き出し直後は非公開の下書きとして作成されるため、そのまま一般公開されるわけではありません。
社内用の送料計算ツールや、業務で使う簡単な計算ページなどにも応用できそうです。
誰が使える?
iPhone版スプレッドシートのGeminiは、対象のGoogle Workspaceプランや個人向けGoogle AI Plus・Pro・Ultraなどで利用できます。
ただし、順次展開のため、対象プランでもすぐに表示されない場合があります。
公式情報:
4. ChatGPTに「チャットのロック」機能が登場|日本語の新しい音声も
チャットのロックとは?
10月20日、ChatGPTに「Locked chats(チャットのロック)」という新機能が発表されました。
これは、選択した会話を通常のチャット履歴や検索結果から隠し、開くときに認証を求める仕組みです。
認証方法は4桁のPINや、対応する端末の認証機能です。
例えば、仕事の打ち合わせでパソコンの画面を共有するとき、見られたくない会話を隠す用途が考えられます。
ひとり社長にも関係がある?
自分もChatGPTを仕事で使っているので、こうしたプライバシー関連の機能は気になります。
仕事の相談内容には、仕入れ条件や商品企画、取引先との交渉など、外部に見せたくない情報もあります。
ただし、注意点がひとつ。
チャットをロックしても、データの保存期間やモデル改善への利用設定は変更されません。
他人に会話を見られにくくする機能と、AIの学習に利用するかどうかの設定は別です。
誰が使える?
公式発表では、Free・Go・Plus・Proプランを対象に、Web、スマホアプリ、対応するデスクトップアプリで順次提供されています。
音声モードも進化
10月15日には、音声モードの新しいモデル「GPT-Live-1.1」も発表されました。
より自然なアクセントで会話できるようになり、日本語を含む複数言語の新しい音声も追加されています。
利用できる音声は地域やアカウントによって異なります。
公式情報:ChatGPTリリースノート
今週一番注目したのは「ChatGPTのChrome拡張」
今回の4つのニュースの中で、個人的に一番気になったのはChrome拡張の進化です。
理由は単純で、普段の仕事に直接関わってきそうだからです。
資料作成や画像生成は、AIに依頼して結果を受け取る使い方が中心です。
一方、ブラウザ操作では、今まで自分でクリックして入力していた仕事までAIに任せられる可能性があります。
ネットショップ運営なら、商品調査、仕入れ先比較、競合分析、情報整理など、ブラウザで行う仕事はたくさんあります。
ここを効率化できるなら、かなり大きいと思います。
ただし、便利だからといって何でも任せるのは怖いところ。
特に注文や金額、お客様への連絡などは、少しのミスでも問題につながります。
まずは情報収集から試して、少しずつ任せる範囲を広げていくのがよさそうです。
まとめ|AIが「答える」から「作業する」時代へ

2026年10月15日〜21日の主なAIニュースを振り返りました。
- ChatGPT Slides:資料の作成から共同編集まで対応。対象はPro・Business・Enterpriseの一部ユーザー
- ChatGPTのChrome拡張:タブの情報収集に加え、Workで操作も可能に
- Gemini in スプレッドシート:iPhoneやiPadでもデータ分析が可能に
- チャットのロック:選んだ会話を履歴から隠して認証で保護
今回の更新を見ていると、AIが単に質問に答えるだけでなく、実際の仕事を進める方向に進化していると感じます。
とはいえ、新機能が出るたびに全部使う必要はありません。
大切なのは、自分の仕事に役立つかどうか。
自分も普段の業務の中で、どこまでAIに任せられるのかを少しずつ考えていきたいと思います。
※本記事は2026年10月23日時点で確認できた公式情報をもとに作成しています。紹介した新機能は未使用であり、提供状況はプラン・地域・アカウントによって異なる場合があります。

