ChatGPTに入力した内容は学習に使われる?「改善に使わせない設定」と一時チャットの違い

学習させない設定と一時チャットの違い

ChatGPTを仕事で使っていると、ふと不安になる瞬間があります。

「ここに書いた内容って、ChatGPTの学習に使われるのかな?」

設定画面はあるけれど、どこを見ればいいのか分かりにくいですよね。

この記事では、2026年10月7日時点のOpenAI公式ヘルプで確認できた範囲で、「学習に使わせない設定」と「一時チャット」の2つを整理します。

目次

まず結論:押さえておきたいのは2つ

個人向けのChatGPTで、入力した内容の扱いを自分で変えられる方法のうち、まず押さえておきたいのは次の2つです。

  • 「すべての人のためにモデルを改善する」設定をオフにする:以降の会話を学習に使わせない
  • 一時チャットを使う:履歴に残さない会話にする

どちらも、使い方を間違えると「思っていた効果と違った」ということが起きそうです。順番に見ていきます。

設定その1:「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする

2026年10月7日時点の日本語版では、「すべての人のためにモデルを改善する」という名前です(英語版ヘルプでは「Improve the model for everyone」)。

Webでは「設定 → データコントロール」から変更できます。スマホアプリでも「データコントロール」から確認できます。ログインした状態で操作します。

なお、公式にはプライバシーポータルから「自分のコンテンツで学習しない」を選ぶ方法も案内されています。ChatGPTの通常の会話については、設定画面とプライバシーポータルのどちらか一方で足ります。

個人向けのChatGPTでは、この設定からモデル改善への利用をオフにできます。

一方、ChatGPT Business・Enterprise・Edu・Healthcareなどの管理対象ワークスペースでは、デフォルトでワークスペース内のコンテンツをモデルの学習に使用しないとされています。利用できる設定は、ワークスペースの設定や組織のポリシーによって異なります。

OpenAIの日本語ページ(データ利用の概要、2026年3月13日更新と表示)にも、ChatGPT Business・Enterprise・APIなどのビジネス向けは学習に使用しない旨が書かれていました。

オフにしても消えないもの

ここは勘違いしやすいところです。公式ヘルプによると、この設定をオフにしても保存済みのチャットは削除・非表示にはなりません。通常のチャット、アーカイブ、プロジェクトのチャットもそのまま残ります。

つまり、オフにしても過去のチャットが消えるわけではありません。履歴はそのまま残ります。「学習に使われるかどうか」の設定であって、「履歴を消す」ボタンではない、ということです。

また、公式ではこの設定と「メモリ」は別物とされています。メモリはChatGPTが自分に合わせて答えるための機能で、モデルの学習に使うかどうかを決める設定とは別です。

**なお、設定をオフにしていても、回答に「いいね」「よくないね」などのフィードバックを送った場合、そのフィードバックに関連する会話がモデル改善に使われることがあります。**完全に学習対象から外したい会話では、この点も覚えておいたほうがよさそうです。

設定その2:一時チャットを使う

もう一つが一時チャットです。公式ヘルプでは、次のように説明されています。

  • 履歴に残らない
  • 一時チャットのままである間は、OpenAIのモデル改善には使われない
  • 保存しなかった一時チャットは、画面を離れると履歴から開き直せない

使い方は、新しいチャットを開いて「Temporary(一時)」を選ぶ形です。始める前に「パーソナライズあり/なし」も選べます。

  • パーソナライズなし:メモリ・カスタム指示・プラグインを使わない
  • パーソナライズあり:既存のメモリとカスタム指示を使う(ただし、一時チャットのあいだは新しいメモリは作られず、更新もされない)

仕事の前提をカスタム指示に入れている人は、「あり」にするか「なし」にするかで答え方が変わりそうです。カスタム指示については、別記事(カスタム指示とプロジェクトの使い分け)で整理しています。

一時チャットでも「完全に消える」わけではない

ここが、一番気をつけたいところです。

公式ヘルプには、一時チャットのコピーは安全上の理由で最大30日間保持されることがあると書かれています。

「履歴に出ない」ことと「OpenAI側に何も残らない」ことは、同じではない、ということです。

また、一時チャットを保存して通常のチャットにした場合は、アカウントの学習設定のルールに従う、とされています。

2つの違いを並べると

  • 学習に使わせない設定:アカウント全体の設定。履歴は残る。過去のチャットも消えない
  • 一時チャット:その会話だけ。履歴に残らない。ただし安全上のコピーは最大30日残ることがある

使い分けのイメージはこうです。

  • ふだんの仕事の会話は、設定でオフにしておくかどうかを一度決める
  • 履歴に残したくない相談だけ、一時チャットを使う

設定を変えても、入力する情報には注意したい

ここまで書いてきて、いちばん大事なのは次の点だと思います。

設定をオフにしても、お客様の個人情報や取引先の機密を入れてよい、ということにはなりません。

「モデルの学習に使われない」ことと、「データが保存されない」ことは同じ意味ではありません。一時チャットでも最大30日コピーが保持される場合があるのは、先ほど書いたとおりです。

仕事で使う場合は、設定にかかわらず、お客様の名前・住所・連絡先・注文番号などは、できるだけそのまま入力しない運用をおすすめします(OpenAI公式のルールではなく、ブログとしての運用方針です)。

どうしても機密性の高い情報を扱いたい場合は、自分の判断だけで決めず、プランの規約や管理者向けの設定を公式で確認する、という順番が良さそうです。

変わりやすいので、公開時点で確認したいこと

公式ヘルプは更新されることがあるため、公開時点で最新情報を確認してください。次の点は変わる可能性があります。

  • 設定の名前と場所
  • 対象プラン
  • 一時チャットの保持期間(現時点では最大30日)
  • 組織向けプランでの扱い

迷ったら、ChatGPTの「設定 → データコントロール」の画面と、公式ヘルプの最新版を見るのが確実です。

仕事で使うなら、この3点を決めておく

仕事で使うなら、まずモデル改善の設定を一度確認しておく。

そのうえで、履歴に残したくない相談だけ一時チャットを使い、お客様の情報は設定に関係なくそのまま入れない。

自分はこの3つを基本ルールにしておくのが分かりやすいと思います。

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この記事を書いた人

ECを中心に一人で会社を運営しています。
ChatGPTやAIを実際の仕事で使いながら、便利だったことや失敗したことを発信しています。

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