ネットショップの商品ページは、写真を撮って、サイズを測って、説明文を書いて……と、地味に手間がかかります。特に説明文は、商品が増えるほど「毎回ゼロから考える」のがつらくなります。
そこで使えるのが、ChatGPTに下書きを作ってもらうやり方です。ただし、一つ注意点があります。
AIは、頼んでいない「良さそうなこと」を書き足すことがあります。
この記事では、商品説明文をChatGPTに下書きしてもらうときの頼み方と、できあがった文章の確認のしかたをまとめます。
※この記事は、ChatGPTの一般的な使い方と消費者庁の公開情報をもとにしたやり方の紹介です。売上や時間短縮などの数字は載せていません。

いちばんの落とし穴は「書いていない良さ」が入ること
たとえば「革の小銭入れの説明文を書いて」とだけ頼むと、文章はそれらしく仕上がります。
でも、こんな言葉が混ざることがあります。
- 「高級感あふれる本革仕立て」(本革かどうか、伝えていない)
- 「一生使える丈夫さ」(保証できない)
- 「防水加工で安心」(そんな加工はしていない)
文章がきれいなので、うっかり見落とします。ここが最大の落とし穴です。
頼み方:先に「事実メモ」を渡す
対策はシンプルです。
先に事実だけを箇条書きで渡し、「この範囲だけで書いて」と伝えます。
次の【商品情報】だけを使って、ネットショップの商品説明文の下書きを作ってください。
【商品情報】
・商品名:(自分で入力)
・素材:(自分で入力)
・サイズ:(自分で入力)
・色:(自分で入力)
・使い方・向いている人:(自分で入力)
・注意点:(自分で入力)【ルール】
・上に書いていない特徴や効果は、絶対に書き足さない
・「最高」「一番」「絶対」などの強い言葉は使わない
・わからないことは「(要確認)」と書く
・300文字前後、やさしい言葉で
ポイントは3つです。
- 事実は自分で書く:素材やサイズは、手元の情報から入れます
- 書き足し禁止をはっきり伝える:「書いていないことは書かない」と明記します
- わからないことは「(要確認)」にしてもらう:AIに埋めさせません

書いてもらったら、事実メモと見比べる
下書きができたら、必ず事実メモと並べて確認します。
見る場所は次の4つです。
- 素材・サイズ・数字が合っているか
- メモにない特徴が混ざっていないか
- 「必ず」「絶対」など、言い切りすぎていないか
- 「効果がある」と取れる表現がないか
ここは人間の仕事です。
AIは文章を整える係で、中身が合っているかを決めるのは自分です。

「実際より良く見せる表示」は法律の問題にもなる
商品の説明で、実際よりも著しく良く見せる表示は、景品表示法の「優良誤認表示」にあたる場合があります。
消費者庁の説明では、たとえばカシミヤの混用率が80%程度のセーターに「カシミヤ100%」と表示するケースが例に挙げられています(確認日:2026年10月4日)。
AIが書いた「それっぽい一文」が、結果的に実際より良く見せてしまうことは起こりえます。
化粧品、健康に関わる商品、食品などは、ほかの法律も関わることがあります。
筆者は法律の専門家ではありません。判断に迷う表現は、公式の情報や専門家に確認すると安心です。
一度で決めず、2回目で整える
最初の下書きが硬いときは、作り直さず、直してもらうほうが早いです。
たとえば、
- 「もう少し短くして」
- 「最初の2文で、どんな人向けかが伝わるようにして」
- 「箇条書きに直して」
と追加で頼めます。
ショップの文体に近づけたいときは、過去に自分で書いた説明文を1つ見本として貼る方法もあります。
このとき、商品情報以外に、お客様の個人情報や取引先の情報は入れないようにします。
向いている作業・慎重にしたい作業
ChatGPTが向いているのは、こんな作業です。
- 素材やサイズの情報を、読みやすい文章に整える
- 似た商品の説明文を、トーンをそろえて作る
- 長い説明を短く言い換える
一方で、次のような文章は慎重に扱ったほうがいいです。
- 効果・効能を説明する文章
- 他社との比較や「No.1」などの表現
- 食品・化粧品・健康に関わる商品の説明
まずは1商品から
始めるなら、手元の商品を1つ選んで、事実メモを作るところからがおすすめです。
メモができれば、あとはChatGPTに渡すだけです。
うまくいったら、事実メモのひな形を保存しておき、商品ごとに書き換えて使います。
毎回ゼロから考える負担は、かなり減らせるはずです。

